ある温泉町を舞台に、東京で女子プロレスのマネージャー兼トレーナーをしていた平凡な若者・田野中一徹が、父の急死で、突然寺の住職をつとめさせられることに。住職になるための基礎訓練は受けてはいたが、大学卒業後10年近く都会で気ままに暮らしていた若者には、住職の仕事は大変な苦労。亡き父の人柄もあり、こういう小さな町では、住職の仕事は仏事の取り仕切りだけでなく、悩み事よろず相談所や福祉の仕事など、さまざまな厄介ごとの受け皿だったのだ。都会での気まぐれ生活が懐かしく、心揺れ動く一徹。そんな一徹が、母や妹たちの叱咤激励や、昔の仲間たちの協力を得て、一人前の住職に成長していく姿を明るいタッチで描く下町人情ホームドラマ。